海外ニュース 2012 4 7

 なぜか、日本では、
「ドイツの太陽電池大手のQセルズ破綻」というニュースが、
ほとんど報じられていなったように思います。
 このニュースを日本経済新聞Web刊から引用しましょう。
これは、2012年4月2日23:45のニュースでした。
「独太陽電池大手Qセルズ破綻 中国勢との競争で」
【フランクフルト=下田英一郎】
 独太陽電池メーカー大手のQセルズは2日、
法的整理の手続きを申請すると発表した。
 3日にも独国内の裁判所で手続きを始めるという。
同社は太陽電池ブームを追い風に2008年に世界シェア首位に立ったが、
中国メーカーなどとの価格競争が激化し、赤字体質に陥っていた。
(中略)
 Qセルズは、1999年に太陽電池の生産を開始。
独政府の再生可能エネルギーの普及促進策に乗り、
生産規模を急速に拡大し、08年には世界首位になった。
 しかし、市場が拡大するにつれ、参入企業も増加。
とくに中国メーカーが低価格を武器に欧州市場にも進出し、
Qセルズは徐々にシェアを落としていった。
(中略)
 太陽電池の発電コストは、
洋上風力発電など他の再生可能エネルギーに比べ、
依然割高とされており、
普及には一段のコスト低減が避けて通れない。
 激しい価格競争は当面続く見通しで、
体力のないメーカーの淘汰が続く可能性がある。
(以上、引用)
 私の語学学習の動機。
それは、海外の大きなニュースや重要なニュースが、
日本国内では、あまり報道されていないのではないかと感じたからです。
 ただ、Newsweek誌には、日本語版がありますので、
語学が得意ではない方には、ちょうどよい雑誌だと思います。

SLCM 2012 4 1
書名 ニューズウィーク日本版 2012 4 4
 今日は、風雲急を告げる中東情勢を取り上げましょう。
まずは、引用から始めましょう。
「中東核戦争、今そこにある危機」
 (イスラエルの地中貫通爆弾バンカーバスターを使った)
空爆により地下施設を完全に破壊できないとしても、
(この問題を)放置するよりはましだと、
イスラエルが(空爆を)考える可能性はないのか。
 (イスラエルが)核ミサイルを潜水艦から発射して、
地下施設のある山ごと吹き飛ばそうとする可能性はないのか。
 イラン攻撃をめぐる議論では、
イスラエルの潜水艦の存在が、ほとんど無視されている。
 イラン中部フォルドウの山中にあるウラン濃縮施設を攻撃するなら、
潜水艦から核弾頭付き巡航ミサイルを発射する方が、
ずっと効率がいい。
 しかも報道によれば、
イスラエルは核巡航ミサイルを既に保有している。
 イスラエルは、ドルフィン級潜水艦を少なくとも3隻保有し、
そのすべてが核巡航ミサイルを発射する機能を備えていると言われる。
 さらに、ドイツでは、
イスラエルが購入予定の最新鋭潜水艦2隻(あるいは3隻)が建造中で、
いずれも長距離弾道ミサイルを装備できるという。
 「(確証はないものの)イスラエルが、
核弾頭装着可能な巡航ミサイルを潜水艦から発射し、
約1500キロ先の標的に命中させる実験を行ったとの報道がある」と、
情報筋は指摘する。
 「(イスラエルの港湾都市)ハイファから、
イランの国境までは、約1000キロだ」
(以上、引用)
 日本では、イスラエルによるイラン攻撃の可能性としては、
F15戦闘機などによる空爆の可能性ばかり報道しますが、
なぜか、イスラエルの潜水艦による巡航ミサイル(SLCM)の可能性は報道していません。
 軍事的な効率を考えれば、
戦闘機による空爆よりも、潜水艦による巡航ミサイルの方がよいと判断するでしょう。
しかも、核弾頭付き巡航ミサイルになる可能性があります。
 ここで多くの日本人が思うのは、
「核兵器は、もはや使えない兵器になったのではないか」ということです。
 しかしながら、そういう考え方は、世界標準ではありません。
確かに、大陸間弾道ミサイル(ICBM)は「使えない核兵器」となりましたが、
戦術核兵器や戦域核兵器は、依然として「使える兵器」です。
(戦術核兵器は、通常兵器の延長線上での使用を想定した兵器と言われています)
 さて、アメリカは、どう考えるか。
これは、このサイトでも書きましたが、
イランに核武装を認めると、
サウジアラビアにもトルコにもエジプトにも核武装を認めることになるでしょう。
つまり、中東諸国が次々と核保有国になってしまいます。
 さて、もうひとつ引用しましょう。
「イランを統治する宗教指導者の中の有力な一派は、
イスラム教シーア派の終末論的な教えを信じていると言われる。
 その教えによれば、
世界が大惨事に見舞われて初めて、
『隠されたイマーム(指導者)』が再臨し世界を救うという。
 つまり、イランの一部指導者は、
たとえ国民全体が命を失うことになったとしても、
核戦争を望む可能性があるのだ」




















































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